キャシャーン CASSHERN http://www.casshern.com/

土曜日はフットサルがあり、日曜日はサッカーTV観戦三昧で、月曜日は18日土曜出勤の代休、映像の日。

ちょっと体調悪かったので家でゆっくり。「24」シーズン1の残りを奥さんに借りてきてもらい,一気にエンディングまで。9時間分。目が疲れたけど、最後まで見る気にさせてくれました。その勢いに感服。でも、好きになれる人物が一人もいないドラマだよ。報われないトニーを応援したくなっただけ。特にキムが大嫌い・・・。今後大活躍なの? うへぇ〜・・・。


TSUTAYAで借りたキャシャーンは土曜日に見てたけど、月曜日にも見た。2回目見たくなること、そして2回目でも面白いこと、それが私のお気に入りの条件。

原作は主人公や犬、手刀で叩ききる敵ロボットの絵は思い出せるけれど、ストーリーを全然覚えていない。結構小さな頃のアニメで、しかも再放送でつまみ見た程度と思われる。
まあ、映画は原作見てなくっても問題ない。というか、原作のあるなしは関係ないでしょ、これ。すさまじく映像の見せ方に偏りがあり、自分としては好ましい。佐田 真由美は確かにかっこよい。監督から立ち居振る舞いについて指示されていたとはいえ、CGの効果と合わさって、思わず美しいと言ってしまいたいくらいには格好良い。
ご都合主義ととられやすい一部の展開は、鼻っから関係ないとみた。話しの展開を追わせたいのではなくって、映像を見せたいのであり、愛や憎しみや生きることを知らせたいのであって。
撮影する映像とアニメの難しいところは、撮影される映像は所詮そこにあるモノを映し出すのに対し、アニメはすべて作り出さなければいけないという違い。スタッフの人のコメントにもそんなことが書いてある。そこにある当たり前のモノを知悉して描き出すこと、あるモノに別の意味を与えて浮かび上がらせること、いろんな映画の取り方がある。それぞれに素晴らしいものなのだろうけど、すべて一から作り出すアニメの困難や安易さとは根本的なところで異質。キャシャーンは時代が生み出したコラボレーション映像なのね。
愛や憎しみを言葉で語ることには、どれほどの意味もない。だから台詞なんてたいしたもんぢゃなかった。生まれること死ぬこと、愛すること憎むこと、支配すること支配されること、理解すること拒絶すること。対比ぢゃなくって相似で描いてる。話しの作り、人の配置、そして映像ですでに勝利。役者の果たす役割は大きいが、たとえ大根役者でも、私程度の鑑賞者では映像の方が勝ってしまって屈服。

DVDボックス買います、はい。
プライベート・ライアン以来の欲しいDVD、手元に置いておきたい映像の詰まった作品でした。