ノーリッチ vs アーセナル

ベントレーアーセナルとのローン移籍契約で縛られ、この試合は出られない。前線はダレン・ハッカビー頼りのノーリッチ。シガンまで試合開始前に怪我で失い、若いホイトを真ん中で起用するアーセナルに対して、圧力を掛けたいところだが、連続無敗記録更新中のチームが問題なく3点連取して試合を決めてしまう。
後半はノーリッチが修正したこと、アーセナルの全体的な運動量の低下が流れを変え、終始ホームチームのペース。特に右サイドは機能不全。ここ2年ほどローレンが良いクロスを上げることはほとんど無い。大抵DFの身体に当たってこぼれる。アシュリー・コールほどの攻め上がりを期待もしないが、それにしても相手に舐められている現状に思うところはないのかい・・・。
ローレンが守備でもハッカビーのしつこい仕掛けに対応しきれずに抜かれ、ホイトが無理をしてPK。珍しく45分間悪い流れを変えきれなかった。エドゥがやっと途中交代でチームに戻ってきた。セスクよりボールを奪われる回数が多い。が、確かに解説も言っていたように、エドゥの方が強いボールを入れられる。可能性が見える。セスクの捌きとエドゥのそれとは味が違う。ヴィエラも戻ってくればジウベルトとの4人で使い回しがききそう。
ロスタイムにベルカンプが見せたワンプレーは見事。DFから遠ざかりながら自分の前にスペースを作り、遠い足でボールを受けてDFが前に身体を投げ出すより早く、鋭く、強く、ひっぱたく。印象の悪い試合の最後を、華のあるゴールで締めくくった。
チャンピオンズリーグ、この日のような低調な試合をやるようだと、比較的楽な組を、楽には勝ち上がれないかも。守備はやはり気になる。攻撃は心配しても仕方ない。通用しなかったら相手に脱帽するしかないレベルには達しているのだから。