実家へ

朝、ホテルの朝食バイキング。昨晩の夕食が１６時過ぎくらいだったからお腹が空いていたらしく、結構な量をモリモリ食べてしまう。チェックアウト時間ギリギリに出て、ホテル前のタクシーへ。新神戸駅はもっと遠いと思っていたら車ですぐだというので乗ってしまった。確かに１０００円しなかった。運ちゃんは最近神戸の選手を乗せたらしいが、「名前も知らない人だった」「最初ミュージシャンかと思って話しかけたらサッカー選手だった」とのこと。そうでしょうそうでしょう。「昨日の試合見てもほんの数人しか知ってる選手いませんでしたよ、神戸。わっはっは」と話しを合わせておいた。事実だから仕方ない。

新幹線で名古屋へ移動。やはり東京っぽい人達を沢山見かけたなぁ〜。しかし、なぜ皆それほど素性を明らかにするような物品をわざわざ晒したりしながら帰りたいかね？　ちょっと不思議。
福井の大雨で電車が沢山止まっているらしく、名古屋駅は結構混雑していた。昼ご飯を太閤口の地下街で軽く食べてから駅のトヨタレンタリースでイストを借りる。当初予定にはない選択だったが、混雑が嫌いな我々には良い手だと判明。今度からはトレンタ君とか利用して、新幹線代とレンタカー代を安くあげよう。
徳川美術館へ移動。徳川というと当然江戸期の展示なわけだが、ここが一味違うのは「尾張徳川家」に特化している点だろう。あくまで名古屋は地元優先なのである。大河ドラマの関係もあって今は維新の頃の特別展示もあったりする。当時の当主が松平容保の実兄だったりするのは知らなんだなぁ。他の兄弟が慶喜の後、一橋家を継いでたりとか。あの辺の家系図とか関係図は滅茶苦茶であろう。
庭がきれいで、木々の茂り具合が心地よい。作りも贅沢な美術館。２０年くらいしたらもう一度来ても良いかな。

この日愛知県は午前中雨が降ったらしいので、着いた頃は雲も出ていて気温がやや落ち着いていた。昼過ぎから夕方に掛けて晴れてきて、我が家でいうところの「お初」がでてきそうな状態。（「お初」については話しが長くなるので割愛する）　「お初」との接触を避けるべく、冷房の効いた車で実家へ移動。岐阜から名古屋に掛けてのバイパスに、延々建設中の高架が掛かっていた。この風景は10年以上前東京に出た私には異質なモノ。北陸道と名神との接続や東名阪と名古屋高速、それらをひっくるめて中部国際空港へ繋げる南北の大動脈が建設中って事なのね。おそるべし濃尾平野の経済状況。トヨタ以外は壊滅らしいが、トヨタさえいればなんとかなっちゃうんだよな・・・。

せっかく車も借りたしどこかへ食べに行こうかと思ったら、母さんはすき焼きを用意していたので家で夕食。相変わらず意思の疎通を欠く母子である。ま、どっちになったところで大したことはないのだから構わないのだが。味付け濃いめの名古屋風すき焼き。昨日はステーキだったし、どうも牛と縁の強い旅になった。どっちの牛も美味かった。
夜、友人と出かける。どこへ行く当てもなく、軽くお茶もしくは酒でも、というつもりだったが、母さんも話題にしていた新規オープンのショッピングセンターへ連行される。

ダイヤモンドシティ・キリオとやらいうところだが、２１時過ぎなのに人が溢れかえっていた。日中は４０００台収容の無料駐車場に入れなくて１時間以上待つ車列が出来るというだけあって、夜でも凄い。夜中にガキどもが遊んでいやがるし、幼児つれた家族や爺婆まで、アホみたいな人出。眺めているとちょっと半笑いになる。３フロアが吹き抜け構造。ジャッキー・チェンならまずこういうスタントをやるなと想像できる、見栄えのする作り。海外の馬鹿でかいショッピングモールをそのまま日本の片田舎に再現したような。オープンしたてだから人が来ているのかなぁ。ちょっと驚いたが安い店があるわけでもない。吉祥寺当たりに行けば同じだけの機能を果たすだろう。私には価値のない店舗だが、田舎では驚天動地、なのかね。

ひとしきり広さに感嘆してから、なにも買わず（友人は最近はまっているというドラえもんの月刊誌を購入）、居酒屋へ移動。お腹はふくれていたのでビールと枝豆だけで談笑。食い過ぎで腹が痛くなるような状況にまで追い込まれつつ、ようやく一日が終わった。