ONE PIECE

外食をすると、時々店にある漫画を読んだりもするわけだが、基本的には新聞を読む事が多い。どうせシリーズものを読めるほど同じ店に行かないから。
でも、少年ジャンプ連載の「ONE PIECE」って海賊もの漫画。面白いのね。以前少し連載を読んだ時もそうは思ったんだけど、単行本をたまたま手に取る機会があり、このところちょくちょく読んでいた。
ジャンプっぽく「格闘あり、冒険あり、友情あり」。キャラクターに魅力あるし、おまけに笑えて、泣けて、テンポが良い。長く連載しているだけある。17巻だっけか「ヒルルクの桜」というエピソードが良いなぁ。(以下ネタバレ有り)
自分が一心に思いを込める事があるけれど、それを成すには自分の力が足りない。しかし、とにかく突っ走って、いろんな事を滅茶苦茶にしてしまっても、自分に恥じないで、やり遂げようとする。そんな中、自分をおびき寄せる罠だと分かっているのに、己の思いを曲げず、病気で苦しんでいる人の所へ駆けつける(ヒルルクってのは元海賊、足を洗って医者になった、ヤブだけど)。罠と知らされても「よかった。病人はいねぇのか」と安堵する。
自分がはめられたのに「よかった」と言えるほどの思いってのは、どれほど深く広いものだろうか。
泣ける。っつうか、泣けた。


漫画だとか小説だとかドラマだとかいろいろあるけど、共感できたり、驚きがあるものに出会えるのはとても嬉しい事。
それはサッカーもそうなんだよなぁ。一つ一つのプレーの巧さだけ求めるなら、スペインの銀河系チームとか見てるだけで良い。私が国内の試合に足を運ぶのは、そこに共感できる何かがあるからだよな。笑える動きがあって、心を動かす試合運びがあって、悔しいと思う展開があって、そんなのをひっくるめて、心を揺り動かす何かにつられてスタジアムへ行ってるんだよなぁ〜。

誰か、ではない。
何か、だよなぁ〜。
これ、とは決められないもんなぁ〜。

そうそう、私の場合「誰か」だったとしたら、それは後にも先にもストイコビッチだけだ。申し訳ないけどアマラオではない。