チャンピオンズリーグのアーセナル

長年対戦し続けているリーグの相手にとって、今のアーセナルは驚きのない普通の上位チーム。無理の効くセントラルMFがいない、守備ラインが安定しない。つけいる隙を感じるんだろうなぁ〜。
それがチャンピオンズリーグはプレミアより集中している(できている)のが分かる。モチベーションの違いはあるかもしれない。けれどそれは残念なことだ。ファイトしないアンリを何度もみたものなぁ、今期は。

それでも決勝リーグの最初の相手を降したのだから、それは僥倖と考えるべきか。レアルは銀河系なわけだが、輝きは鈍り、破たんもきたした、どこか似た状態にあるチーム。規模も年俸も格は全然違うけど、より集中して試合に挑んだアーセナルが、サンチャゴベルナベウで結果を出し、ハイバリーでは確かに今期最高レベルの試合を演じきった形。
移籍してきて最近ようやく試合出場時間が伸びてきたフレブが、スペインではじめて仕事らしい仕事をした。そしてロンドンでは獅子奮迅というか、その資質の本当のところを発揮してくれたと思う。前線でボールの受け手となり、セスクやリュングベリ、アンリらとのパス交換でエリアを侵食し、巧みなボディコントロールでチャックに来るDFの逆を取りつつドリブルに入り、コースを突いたショートパスの出し手としても脅威を与え続け、守備でも相手に食らいついて度々ボール奪取の機会を作るなど、本当にはじめてフレブがその価値を感じさせた。独特のボールの持ち方はピレスと全く違った意味で好きなのだが、試合で生かされなければ意味が無いものなぁ。やっと応援していきたい選手だといえるようになったかな。

マンUがグループリーグを抜けられず、チェルシーは現在世界最強のチームに敗れ、リバプールは去年の神通力は望むべくもなしということで、生き残ったガナーズ。今年はバルサミランのゲームがみたいので是非次あたりで潰しあってくれないかなぁ。