グインの新刊 99巻発売
とうとう来ました99巻。
100巻完結はないのだけれど、それなりに盛り上がって欲しいと思う中、今巻の展開は悪くない。イシュトヴァーンとグインの関係が緊張し、後戻りできなくなっていく。彼自身が述懐するとおり、物語のはじめで道連れとなった4人が4人とも王冠を戴く運命。国を失った双生児、記憶を失い突如現れた超戦士、何も持たない傭兵。それぞれに歩む道のりは異なり、一度分かれて再び交わりを濃くした最近の状況から、100巻では完全に袂を分かつようなことになるだろう。イシュトヴァーンの道のりは血塗られていて、もはやグインですら救いを与える存在たり得ない。一番好きな登場人物であるイシュトヴァーンの破滅的な生き方は悲しく苦しいのだけれど、私にとっては彼あってのグイン・サーガなのよね。落ちていくならどこまでも行きたまえよ。