そして見る(聞く)

ペアシートからSS席へ移ったので、初めてのメイン上層席観戦。Bブロック上層席で見ていた頃もそう感じたけれど、上からの方が観戦しやすい。ペアシートは選手が近くて臨場感はあったけれど、位置が低いので全体を見渡すには適切でない。そのまま上に上がった位置関係だったので、遠くなったのはやむを得ないとしても、やはり見やすい。ここは良いポジション。これで1人年間3万円安くなると思えば得した気分(それでもB上層が指定席になったらそっちに移るけどね)。上層の通路に面した席なのでカップホルダーがないのは惜しいところ。ただ前に人がいないのは悪くない。「可変式携帯型カップホルダー2ヶ口」とか、そういう製品ないですかね? 目の前には引っかけてくださいといわんばかりの手すりがあるんですがね。座席は上層席通路より上側の最前列。隣に席がない、いわば「どん詰まり」の位置。通路へ降りるための階段までは5席くらいだけで、自分たち2人の前を誰も横切る事がないので気持ち的には楽で良い。

さて、やっと試合ですが。
ま、内容についてはいろいろ見解があるんでしょう。私としては「勝ったから良し」。東京はケリー無しで、アマラオもいないのに、ルーカスわらかす。(わらかすって方言?変換しないぞ)
コイツの仕掛けは楽しい。でっかいのにヘッディングのためのポジション取りしやしない。足下で受ける位置に入ってるもの。足下上手いし。単純な仕掛けでもシュートできればあれはありでしょう。・・・盛田を思い出させる。盛田+ヒロミ=心中。ナイス!方程式。
枠にシュート撃て東京!との思いを今年も強く持ちそうな予感。また、悶絶の日々を送れそうですな。

新潟は前半のボールの持ち方、受け方、運び方が拙かった。ここ2年のJ2ではそれで通用したんだろうけど、J1ぢゃ無理よ。2年間強い新潟であり続けたからやってみたかったのかも知れないが、早い内に去年の大分と同じく守備ベースの戦術になれないとね。J1ではやっぱりそれほど強くない。
反町さんならうまくやりくりするのでは。今年は最下位にならなければいいんだから。

試合中。スタンドでの事件。
その1>
後ろの席の男2人組。名付けて「ダブル解説観客」
試合そっちのけで解説・うんちく大公開仕合。凄いです。一種魅惑のツートップ。どうもスタジアムでの観戦は初めてではないかと思われる言動が聞かれたのだけれど、その割に選手の名前はすらすらと出てくる出てくる。しかも全て移籍組。東京ではなく他チームで名を成した連中に限られる。新潟にも対象者が多いから成り立つんだろうけど。
「テレビで見てました! スポーツ紙読んでました! Webの垂れ流し情報読みまくりです、僕たち!」というオーラでまくり。
様々な解説をお互いが仕合っているってのが変わってる。出てくる言葉は専門用語ばっかり。「オフ ザ ボールの動きが!」なーんて言いまくってましたが、実際にはそれのどれがどうなってるなんて細かい事は言ってない。

あまりの解説うんちくぶりに途中うんざりもしたんだけど、世に溢れかえっているかと思われる「批評家」「評論家」ではないのが彼らの良さだねぇ。良いところに凄く敏感。東京の運動量とか、運動量とか、運動量とか。
まあ、最大のポイントは「おお、原監督だ! おっ、こっち向いた! 萌え〜」「俺、原監督が出てきたら試合見てられないよ、萌え〜」とか言ってたところだね。
「燃えー」ではなく、明らかにあれは「萌え〜」だった。こういうお客さんも取り込みつつ、東京も大きくなっていくんだよね。微笑ましくも、どこか儚い宿命です。


その2>
試合中、やたら東京に否定的なヤジを飛ばしまくる男が1人だけ近くにいた。どこにでもこういう輩はいるもんだなと思いつつ、自分のすぐ隣や後ろでもなければやり過ごすんだけど、その男の声が直接頭の後ろに届く位置の人には耐えられなかったらしい。通路を挟んで前側にいたその人は「うるせぇ!黙れ!」とか言い返し、言われた方もなんだか訳の分からない言葉を口走って応戦。そしたら別の席の(試合前からやや挙動不審だった1人観戦の親父)が割り込んで言い返し、どこかへ歩み去ったと思ったら、座席案内やってるボランティアの(初年度から参加している人なので私も知ってる)おばちゃん引っ張ってきて何とかしろとか言ってる。親父、そりゃーねーぜ。おばちゃんも困ってそのまま引き上げたんだけど(マニュアル的にはボランティアがそういう揉め事の仲裁をする事はない。当たり前だけど)。
何があったか分からないが、その後うるさい馬鹿は黙った。イヤー勇気ある方々の行為に感謝したいが、本人的には後味悪いからね、そういうの。自分も昨年の最終節で経験済みだけど(うるせー!黙れ!と言い放った方)、なるべくそうはなりたくないもんだ。