すっかりFC東京のことを書かないで・・・・

蒼穹シリーズ

先週の土曜日、シャープの催しに参加してから一度家に帰って荷物軽くして、それから武蔵野台でフットサル。すっごい久しぶりに外で遊んだ。人工芝の感覚が懐かしい感じ。屋内だとボールが滑る事への対応を迫られるのだけれど、人工芝では足裏キープをやればそれは基本的に成功する。ちょっと楽。

何回もやってて知っているとてもうまい人チームと、私ははじめてなチームの3つで3時間。ディフェンスは我ながらかなり出来ていたと思う。技を持った人達と対面しても抜かれたのは1回か2回だった。対面の相手と背後の敵をカバーしながらディレイするとか、やれた。日の光があったおかげで、長く伸びた影が見えないはずの相手の動きを教えてくれていた事を利用してたんだけども。ただ出来たのは、1対1と味方をフォローの動きから展開するところまで。オフェンスの動きが課題なんだよな。テクニック不足は置いておくしかないけれど、ポジションの変更に問題がある。そこはもっと基本的な動きをきちんとやれなければいけないということで。まあ、それが出来なくても十分楽しかったな。

帰りにコージーでケーキを購入。奥さんの誕生日用ということで。丸いの1つとショートを数個。美味しくいただきました。

日曜日は味スタでの開幕。頑張ってタクシーを使わず行き帰り。
ガーロのサッカーに馴染んでいないから、時間の進行を遅く感じる。ボールを回そうという意図に対して人の動きがついて行けてないとか、相手のプレッシャーが弱りゃなんでも出来るよとか思いつつ、これに慣れていかないとなって思いを強めた開幕だった。
あと、座席について。6席しか連なっていない私たちの年間チケットのシートは、残り4席の住人の所作一つで住み心地が変わるわけだが、昨年はその内2席が年チケで、騒がしいわけではない中年夫婦だった。残りの2席は特に販売されていた気配はない。
誰もいなかったので今年は空いているのかと思ったら、後半から登場したのは昨年とは別の中年夫婦。来た時点での、目の端に映る動き一つで、あ、こりゃヤバイ系だと分かってしまった。いろいろ書くと特定されてしまうからやめておくが、今年はきついことになるかも。キ印だからな・・・・。


仕事が忙しくなって、残業が増え出した。仕事が忙しくて大変だ!と思っていらっしゃる様々な皆さんから比べれば、多分とっても楽な部類に入る程度なんだろうと自覚しつつ、修羅場的な職場をそれほど経験していない私は、幸せに「忙しいな」と感じながら仕事している。遅くまで残ってると日中出来ない仕事がはかどる為、そこは大変よろしい。残業しないで必要な仕事が処理されていくのが理想だから、残業していること自体が、よろしくないわけだが・・・。


11日 土曜日、テレビで新潟とFC東京の試合を見る。新潟のプレスは確かに良かったけれど、それにやられたってより、ポゼッションを保つために大前提となるべきスモールフィールドでの運動量が全然足りてない。パス回しながら局面の打開を図るなら、自信を持ってキープできる状況の構築は必須だが、新潟相手にはそれがやれてない。マッスゥの自爆はサッカー初心者かと見紛う酷いものだが、あのレベルのメンタルではガーロのサッカーについていけないかもね。だから茂庭を見るより藤山をまず見上げていろというんだよ・・・・。でもマッスゥのパススピードは魅力がある。グラウンダーでシュパッと突き刺すようなのを何本も入れて貰いたい。だからしばらく鳥栖辺りで揉んでもらっては?ビシビシと厳しく来る相手をやっつけて、そこからパスを供給するマッスゥは格好良いと思うんだがなぁ。

その後はCLの2ndレグを何試合か見たりとか。
今シーズンは面白い組み合わせになった期待通り、楽しい試合展開になったゲームが多い。ブレーメンに関しては悲劇としか言いようがない。スーパーな存在であったGKの、最後の最後のたった一つの巨大なミスによって、ユーベを降すチャンスが失われ、より高見へと到達する機会が奪われたわけで。
GKといえばアーセナルとレアルの2人も素晴らしかったんだよなぁ。レーマンの戻りながら身体の動きとは逆方向にボールの軌道を逸らせるセーブは神懸かったものだった。イケル・カシーリャスもフレブからアンリに渡った完璧なプレーの結末を指先で変えてみせたし、レジェスとの1対1で動かず騒がずコントロールミスを誘った。締まったゲームを作ったGK達だった。


12日 日曜日、新聞読んだり久しぶりにネットしたりで過ごす。
夕方、奥さんのお姉さんから宅配便が届く。

アニメ「蒼穹のファフナー」DVD全9巻と年末TV特番のビデオ、ドラマアルバムのCD、ファフナーに関する記事が載ってるアニメ誌(キャラクター誌?)数冊。他には、一番下の女の子の描いたマンガや奥さん宛に小説類、六花亭のお菓子などなど。

蒼穹のファフナー」はお姉さんが以前宅配便に同梱されていた、読書サークルに寄稿したという文章に書かれていたので名前は知っていたのだが、アニメ本編を見るということはもちろんなかった。それが年末奥さんが十勝へ帰省した後一人でいる夜、つけっぱなしになっていたTVで「蒼穹のファフナー RIGHT of LEFT」がたまたま放送されていた。他ごとをしていたのでまじめに見てなかったのだが、途中からなんだか進行が気になって手を休めて見てしまっていた。これはお姉さんが惚れ込んで文章書いてしまうくらいのアニメを、年末用に再編集した特番だろうと思い(全くの勘違いだったのだが)、とても多くの背景世界を感じさせる作りがされていて、そういった点でも驚きつつ、単純に、明確なテーマ性にも感じるところがあったので、良いお話しだなぁと思っていた。

その後、ネットで調べたら本編の半年前にはじまる新しいストーリーだと。ということは、1時間にも満たないような番組であれだけきちんと説明できていて、メッセージ性もある構成をもった本編があるってことで、俄然見たくなってしまった。今の世の中は便利になったので、TV番組が終了してもレンタルがあったりする。レンタルがなくても今時のアニメというか「ソフト」ってヤツは何度でも稼ごうって腹が明確だから、ネットには製品を楽しむ余地が残されている。バンダイチャンネルのソフトを本編26話セットで買って視聴。

「あなたはそこにいますか?」という言葉をキーにした話しの、前半と後半の密度が全く違うのは、本を書いている人が変わったからだという。後半を一つ一つ濃密に、でも視聴者を置いてけぼりにすることなく、きっちりと話しを引っ張って一つの終わりと始まりまで描き切った沖方丁という人は「マルドゥック・スクランブル」という私でも名前だけは知っている日本SF大賞受賞作家。ファンのブログを読むと前半は「またエヴァンゲリオンの亜流か」という展開だそうで、まあそういう理解も確かに可能。後半はちょっと比較の材料が私には無い。ロボットモノである点は極限状態、状況を作り出す道具のレベルで、実際このお話しに出てくるロボットはちっとも格好良くない。
格好良いのは言葉か。
蒼穹のファフナー」にはいろんな言葉が紡がれていて、ジワッとくる。

大人達が、幸せを幸せなモノと感じられる人間であり続けるために仮想世界でしかないにしても「楽園」を作り、そこで子を育みながら楽園の外で戦い続ける。子供達はやがて”卒業”して、楽園の外を知り、現実と直面する。

「あなたはそこにいますか」

「昔はいた。だが今はいない」

たびたび物語の中で問われ、一人の登場人物が一度はこう答えたが、次には下のように返す。

「前はどこにもいなかった。だが今はここにいる」

確実に人物の心の変遷を描いていて、それがストーリーの進行ともマッチングしている。
人と人との関わり合いと心の動きを丁寧に描いており、感動”させられる”のが嫌な私も、涙せずにはおれなかった展開がいくつあったか・・・。
あぁー、一人でいる時に見ておいて良かった。
今夜、送ってもらった「RIHGT of LEFT」を即ビデオ再生したのだが、ラストシーン知ってるのにウルウルしてしまったよ。

ドラマアルバムのCDを送ってもらったので、今週は通勤時にでもそれらを堪能しよう。
お姉さんへのお礼に、一連の作品を堪能してから感想文でも書いてみるか。なかなか周りにはその面白さを理解してもらえなくて、忸怩たる想いを抱いておいでのようであるから。