バイエルンミュンヘン vs チェルシー

とにかく身体を投げ出して降り注ぐシュートをブロックしきったチェルシーが、1stの優位を生かしてベスト4へ。

チャンピオンズリーグ上位常連の名門バイエルンはやっぱり底力がある。この試合、チェルシーが守備に徹しつつカウンターで攻撃するパターンはかなり効いていたけれど、終盤勝利を確信しつつあったチーム油に教育的指導を施してあげてる。
ミヒャエル・バラックが何で評価されているのか、今まで理解できてなかったのだけれど、やっと分かったような(遅すぎますか)。あれだけココ!という局面で顔を出し続けられるのは、確かに今のサッカーでは珍しいのかな。運動能力、運動量、技術、戦術眼すべてが揃っちゃってますか? チェルシーが壁を作り続ける状態で見たバラックがそれだけ素晴らしいのだから、もう少し不出来な相手だったらもっと凄いバラックなんだろうなぁ。

一方でランパードのように深い位置から決定的な働きをするプレイヤーが縦横に活躍できる。それが今のチェルシー

このレベルのチーム同士だと個々人の能力はすでに最高峰に近いわけで、今更細々と語る意味もないくらい個人の「一撃」で局面が変えられる。そんなチームの対戦で、環境や対人の相性、システム、プレースタイル・・・様々な要素を全てひっくるめて、結果であるところの勝利をつかみ取る最大の要因は采配なんだなぁ、と改めて知る。
この日のチェルシーが勝ったことは、チームをオーガナイズするモウリーニョの力量に集約される。リカルド・カルバーリョやツェフが素晴らしいプレイヤーであることも、ジョー・コールがコンディションを維持できていることも、「ドイツ人」のフートがチームで一番穴だったことも(そこをいじらなかったことも)、全てモウリーニョの成果。
そしてそして、この体制を可能にしたのは油マネーなんだよね。
大金がその使い道を得たことで成される巨大な結果には、敬意を払おう。

金を湯水のように使っても、インテルのようなチームだってあるのだから・・・・。